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参考文献はどこで引用すべきか

 修士論文発表会が終わり、修士論文も既に提出し、もはや修士了を待つのみとなりました。ただ、自転車を駅の自転車置き場に置いてきてしまったことなどのヤボ用があるので、学位認定授与式の前に少なくともあと1回は大学に行く必要があります。

 さて私が通っていた大学では、論文やレポートを書くときの「参考文献」の欄について教わるのは形式的な部分のみです。「すべての参考文献は本文中から引用すべし」ということは教わっても「なぜ本文中から引用する必要があるのか」ということは一切触れられません。そのためか、卒業論文発表会の発表用原稿でも、本文中から引用のない文献が書かれていることもまれにあります。

 「引用する理由が分からないから」というのは、守るべき書式を守らない正当な理由にはならないのですが、実際に本文中から引用しようとすると問題が起きます。たとえば、学部4年生の後輩は、先輩の研究を引き継いで卒業研究を行ったので、参考文献にその先輩が書いた文書を引用しようとしていました。しかし、その後輩の研究は、ほぼ全面的に先輩の研究を参考にしたものであり、特定の一箇所だけに先輩の研究を使っているものではありません。……というより、よほど新しい研究でなければ、先行する研究に少し加えたものになるかと思います。一方で、参考文献の引用は、ある一文の最後や特定の単語の直後で、その文献を参考にする場所に[1]などと番号書きます。そのため、全面的に参考にしている場合は、文献の番号を書く場所がないというわけです。

 これについて、私は1つの答えを見いだしています。参考文献は「自分の論文では紹介しきれない概念や実験結果を示すために載せる」ものだと考えます。つまり、論文を書くために参考にした文献ではなく、読み手が論文の内容を理解するために参考にすべき文献が参考文献です。こう考えれば、どの参考文献も本文中から引用する必要があることも説明できます。

 これが正しいかどうかは分かりませんが、書式よりも存在理由の方が大事なはずなのに、なぜ触れられていないのか疑問です。案外、大学の方も「形が整っていればいい」という発想なのでしょうか。

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